石造りの構造、寒冷地、窓の構造などから ドイツやベルギーでは ベランダガーデンや 屋上ガーデンなどは それ程見られないものと思っていました。
しかし 結構ありました。クラインガルテンも充実していて 街中にも公園がしっかり整備されています。 それでも 気軽に 庭に出られたり、 眺められる生活がいいのですね。
身近に緑を置き いつでも光や風を受けたいのです。パティオドアを取り付け 何時でも室内からすぐ出られるようにした庭がベランダガーデンです。
庭がある家にも ベランダガーデンがある。半分蓋われているので 雨や風が和らぐし 防犯上、安心感も増すでしょう。また リビングから、寝室から直接出るので エクステリアというよりインテリアに近い感覚です。
ベランダガーデンには オーニングが付いているものが多くありました。パティオドアでは 室内への遮光が必要なのかもしれません。もちろん雨よけの機能もあるでしょう。パラソルは必須アイテムのようです。
日本庭園は 広縁や居間から眺めるもの 縁側から直接庭に出るように 作られてきました。インテリアに近い 肌に近い感覚で作られてきました。
日本庭園に 大木は似合わない。大木は庭全体の雰囲気を台無しにしてしまいます。ヨーロッパの庭は 大木が 大きな庭の環境を守ってきました。防風林としても機能しています。庭に出て 庭を見るのが ヨーロッパの庭です。
マンションなどに ベランダが当たり前のように付くようになっています。日本庭園の伝統的な美意識や技術が ベランダガーデンで生かされるのではないでしょうか。
ベランダガーデンは 日本とヨーロッパの庭をつなぐ 共通のアイテムになるかもしれませんね。
世界で一番小さい古代からの町と言われている デュルビュイ の風景をご案内します。日章旗が翻っていました。自分の旗を揚げるより 相手の国の旗を揚げる効果は ありますね。橋の左手に お城があり 右手には 公園がありました。
この城を中心に町が作られていいました。ウルト川沿いに建てられた城が美しい。
ベルギーにとどまらず フランス、オランダからも リゾート客が集まり グルメの里としても有名だそうです。確かにたくさん レストランがありました。
ゆったりとした坂の町です。こじゃれたブティックがありました。緑のディスプレイもなかなかでした。
黄色のドアが印象的な かわいい家がありました。そのドアの右手にある鉄格子から覗いたら お庭がありました。パチリ。
街のあちこちに 楽しませてくれる 仕掛けがしてありました。腰を掛ける紳士と 自転車に飾られた花。こういう仕掛けは 誰がやってるんでしょうか?個人じゃなさそうですが 観光課みたいなところなのでしょうか?
この小さい町の人口は 500人だそうです。しかし 町の郊外に 新しい家も建ってますから500ということは なさそうです。この家もなかなかきれいでした。パティオドアの前にテラスがあり テーブルとイスが置かれていました。お茶をしながら 前の庭をたのしむのでしょうね。
世界で一番小さい古代からの町と言われている デュルビュイ に 行きました。朝 夜明けを待って ホテルを飛び出し 近所の 住宅を見に行きました。
グーグルマップで調べると Voie Michel という通りにある住宅です。
分譲地というより 街道沿いに建てられた 住宅です。ベルギーの住宅は 日本の住宅と似ていています。 スライディング・パティオ・ドア(掃き出し窓)が使われているからです。厳しい冬の寒さにもかかわらず 掃き出し窓がリビングなどに使われているのは 断熱技術が進歩したり 戦争の脅威もなく 都会の建築家が新しいライフスタイルを提案しているからではないかと思います。
とてもシンプルなデザインです。衣食住のうち 一番は住だと聞きました。
玄関先の ディスプレイが楽しい。花を飾るだけでなく ユーモラスな 笑をさそうような ものが多く目につきました。この街では コミカルがブームのうようです。
庭を生垣で囲むというのも よく見かけました。
右のものは 2戸1のデュウプレックスのようです。
ベルギーと日本は 皇室外交など大変うまくお付き合いできている国。それだけでなく 何かデザインやスケール感がにているような 気がしました。
今朝の 元気屋上です。スイカが大きくなってきました。直径7cm程度。雌花と雄花の咲くタイミングが合わなかった ラグビーボール型のスイカも 少しらしくなってきました。
キウリを温室内で育てるのは結構大変なことが わかりました。朝 雄花を採ってその花粉を雌花にくっつけないといけない。しかし ちょうどいい具合に 相手が見つからない。だから 大きくなったキウリは 結構 かわいい。トマトは なにもしなくていいから 楽ですね。振動を与えればいいということなので 時々ハンギングを 叩いて 振動を与えています。美味しいですよ。
夏の野菜 水耕栽培で育てやすいのが オクラです。これから 暑くなれば毎日一個の花を咲かせてくれるだろうと 楽しみです。ブドウが 色付きはじまました。
左側の写真が今回行ったドイツ 右が昨年のイギリスです。左は 昨日のブログで紹介したウラン鉱山跡地に、今回 ガーデニングショウが開催されることで作られたものです。
イギリスのものは バーミンガムの大学敷地内の植物園の庭です。ドイツの庭はイベント用 イギリスのは 長い年月を経た庭です。 通りすがりの旅人が 思い込みの感想を述べているに 過ぎません。勝手な話で恐縮です。
ドイツは きれいな花を集めて 見せようとしています。当然ですよね。でも イギリスのものは 行った季節が悪かったのかもしれませんが ?? 期待はずれでした。花は一年中咲いている訳ではないので 年中奇麗というのは難しいものです。
ドイツのものは 高さも同じように 揃えて見せるようにしています。イギリスのものは高さは不揃いです。同じ高さにしていません。同じものの繰り返しは あえて避けているようです。カラーガーデンの花が散ってしまったら 同じ背の高さの葉っぱがならんでいるだけでは つまらないかもしれません。ジキール女史のカラーガーデンは ほとんど残っていないそうです。それは毎年 苗木を植えていかなければならないからです。イベント用としては良くても 続けることは大変です。
ドイツのものは きれいな花を 一つの塊としてまとめることで印象を はっきりさせています。イギリスのものは 一本一本が主張しています。
ドイツ(イベント用)は 主張を 集団で形作ろうとしています。イギリスものは 同じものがあっても 同じところに 固めて置くことはしていません。
イギリスのものは 何これ? ただ 生えているだけではないか?と 園芸家、作者の意図が見えないように 自然に生えているようにしてあります。作者たるガーデナーは 自らの姿や主義主張を 隠しています。
私たち日本人は かつて自らの歴史に持つ美意識 「きれい寂」を理解するところまできていないのだと思います。イギリスのガーデニングは きれい寂の世界を実現していると思います。
ちょっと飛躍しますが 今 日本のガーデニングは ドイツのそれと ほとんど同じと 感じられます。公園にあるガーデニングはイベント用です。お祭りの雰囲気です。
「そうだ京都に行こう」などのコマーシャルは 「満開の桜」 「数千本のアジサイ」 「全山紅葉」です。同じものがいっぱいあることが好きなのでしょう。
庭を見に行ってると考えない方がいい お祭り好きがお祭りに参加していると考えるとわかりやすいですね。
自然を愛でる お祭り精神を持っているんだから そのエネルギーを庭を楽しむ気持に変わってくれれば 日本の庭文化が再生するのではと 期待しています。
お祭りの華やかさが きれい寂を愛する精神につながっていくような気がします。 可能性は多いにあるのではと 思います。
イギリスのものは バーミンガムの大学敷地内の植物園の庭です。ドイツの庭はイベント用 イギリスのは 長い年月を経た庭です。 通りすがりの旅人が 思い込みの感想を述べているに 過ぎません。勝手な話で恐縮です。
ドイツは きれいな花を集めて 見せようとしています。当然ですよね。でも イギリスのものは 行った季節が悪かったのかもしれませんが ?? 期待はずれでした。花は一年中咲いている訳ではないので 年中奇麗というのは難しいものです。
ドイツのものは 高さも同じように 揃えて見せるようにしています。イギリスのものは高さは不揃いです。同じ高さにしていません。同じものの繰り返しは あえて避けているようです。カラーガーデンの花が散ってしまったら 同じ背の高さの葉っぱがならんでいるだけでは つまらないかもしれません。ジキール女史のカラーガーデンは ほとんど残っていないそうです。それは毎年 苗木を植えていかなければならないからです。イベント用としては良くても 続けることは大変です。
ドイツのものは きれいな花を 一つの塊としてまとめることで印象を はっきりさせています。イギリスのものは 一本一本が主張しています。
ドイツ(イベント用)は 主張を 集団で形作ろうとしています。イギリスものは 同じものがあっても 同じところに 固めて置くことはしていません。
イギリスのものは 何これ? ただ 生えているだけではないか?と 園芸家、作者の意図が見えないように 自然に生えているようにしてあります。作者たるガーデナーは 自らの姿や主義主張を 隠しています。
私たち日本人は かつて自らの歴史に持つ美意識 「きれい寂」を理解するところまできていないのだと思います。イギリスのガーデニングは きれい寂の世界を実現していると思います。
ちょっと飛躍しますが 今 日本のガーデニングは ドイツのそれと ほとんど同じと 感じられます。公園にあるガーデニングはイベント用です。お祭りの雰囲気です。
「そうだ京都に行こう」などのコマーシャルは 「満開の桜」 「数千本のアジサイ」 「全山紅葉」です。同じものがいっぱいあることが好きなのでしょう。
庭を見に行ってると考えない方がいい お祭り好きがお祭りに参加していると考えるとわかりやすいですね。
自然を愛でる お祭り精神を持っているんだから そのエネルギーを庭を楽しむ気持に変わってくれれば 日本の庭文化が再生するのではと 期待しています。
お祭りの華やかさが きれい寂を愛する精神につながっていくような気がします。 可能性は多いにあるのではと 思います。
庭と呼ぶには 大きすぎる。前に書いた イギリスブレニム宮殿のときのように 広がり というか 風景式庭園といえば それを見た。
東西冷戦が始まったころ ここには ウラン鉱山があった。放射能に汚染された大地と 病に冒された人々が残った。 露天掘りの跡地 そこの傷跡をいやす グランドカバーとして公園が作られている。まだ 始まったばかり、形が見え始めている。
露天掘りの谷をまたいで 二つのスペースを橋でつないでありました。デザインとしては とても面白い ユニークな形でした。平坦でまっすぐな道などないと 語っているようでもあります。
橋の上から眺める この広大な敷地に 木を何本植えれば いいのでしょうか。どんな草木を植えこんでいくのでしょうか。人間がやろうとすると 莫大な金がかかる。
手を入れざるを得ない状況だから 自然をいやす グランドカバーが必要だ。
美しい庭として完成するには 数百年の月日がかかるのだろう。季節を数百回超えて 自然と人間のやることの 折り合えるところが 庭なのだろう。
赤い屋根の建物は 過去の歴史資料館として ウラン鉱山の歴史を展示してありました。
右上のタワーはロッククライミングの練習所。
帰りの車窓からの風景。
なるほど そうなのか と 何となく納得させられる。
なるほど そうなのか と 何となく納得させられる。
旧東ドイツ ライプツッヒに近い ヨーロッパで一番といわれる(種類が多い)ばら園を見ることができました。園全体に いい香りが漂っていました。
バラの名前も知りません。種類も知りません。そこで 展示の仕方、 仕立て方をテーマに写真を撮ることにしました。
1本の木(直径10cm)を 支えにして 仕立てたものです。足元から 花を咲かせたもの頂上に花を集めたものなど。
塩ビ被覆のスチールパイプで 足元にラベンダーなどをコンビネーションしたもの。
定番のアーチ。
温室内のプランターでの仕立て。
△ ◇ 〇の鉄筋で作った支柱。
支柱にメッシュ筋(10cm)が取り付けてあります。
ハンギングを吊るす 馬車の形の展示
バラを支柱に縛り付けるのに ツルを使っていました。環境にやさしいのでしょうか それとも 作業がしやすいのでしょうか。
天気が イマイチ。光が足りないので せっかくのバラが 美しく写らないのが残念です。
アンヌヴォア城は 観光庭園です。来てくれる客を大事にする姿勢が立派でした。子連れの客にも配慮がありました。遊園地風の庭です。
既製品の遊具を並べて置くだけ なんてことはしていません。全部手作り。子供たちに夢を与え 怪我などがないように 配慮された 遊園地でした。
床はウッドチップ。 転んでも 少々の傷ですむように配慮してありました。ブランコ下の床には ウッドチップが良く使われているようです。
また 木を使った手作りのオブジェが 置かれていました。木の木端は面取りしてありました。滑り台は アルミ合金のようでした。
顔と胴と腰と足を回転させて 組み合わせを楽しむ お人形。
いのしし この庭のシンボルにも使われていました。
木の末と元をひっくり返した顔のオブジェ。根っ子が髪の毛でおもしろいですね。
美しい日本を具体的に作るために 観光日本を作るために 観光庭園に もっとお金をつぎ込んで 日本庭園を しっかり再構築する時ではないでしょうか。その時 子供のために 付属の遊園地もつくるようになるといいですね。
このお城の庭は しっかりメンテナンスがされていて 気持ちがいい。大きい庭だから 大型の機械を入れて作業ができることもあるだろう。とても人手だけでは 無理だろう。この広さの中 枯葉もあまり散らかっていない。
エッジングとは 違う材料を仕切る縁石のようなものを言います。ドイツでも見かけた 鉄のフラットバーを縁石として多く使っていました。エッジがしっかりしていると モダンな雰囲気とか しっかりした秩序を与えるデザインになります。
縁石を使わないで エッジングが甘くなると なにか牧歌的な 鄙びた感じを演出することができます。この庭の中で 林の小道などは エッジを立てないで 草が自在に伸びていくのを 放っておいているような演出を感じました。
散策する方向や 意志がはっきりしているところのエッジングは フラットバーでエッジングしてありました。 歩くことや 散策する方向がはっきりしているので 明快な意思を伝えて 逡巡することなく 庭を楽しめるように導いています。
先々に導くというより 歩き疲れて休息したり 歩みを緩めるようなところでは エッジは丸みを帯びた形になっていました。
新しい 花のある庭は 広々とした芝生の庭です。丘一面のやさしい曲面の芝生は 気持ちのいいものでした。その丘にエッジングで きれいな線を 描き出していました。その線が美しいカーブを描き 芝生に緊張感やリズムをつくりだしていました。
この庭も 第2次大戦のときは 荒れたのでしょうか。こんなにきれいな庭は はじめから作られたのではないでしょう。247年の年月によって 試行錯誤が繰り返されて できあがってきたのでしょう。
たとえばフラットバーのエッジなどは はじめからなかったはずです。観光庭園としてしっかりとメンテナンスするようになって、培われた技術だと思います。
この庭の庭師や造園家はしっかりしたプランをもっているでしょう。美しさを大事にしている知恵をみいだすと 見る者になにか 幸せな気分にしてくれるものだと 思いました。
噴水の水源まで登ります。途中、ベンチがおいてありました。水源は10mほど高い位置にあります。水源は 細長い貯水池となっていました。水路と平行にロングウォークがまっすぐ延びていました。流れはほとんど感じられません。そのためか 水草がたまって 奇麗とはいえない状態でした。
ロングウォークから見た館は静かに水に映っていました。 この建物の外壁面は ゆるくカーブしています。谷のカーブに合わせるためなのでしょうか。芸が細かいですね。
水路の先は さらに丘になっていて 傾斜する牧草地には動物が放牧がされていました。この水源の水路は 動物たちが迷い込まないための段差(ha-haとイギリスではいう)の役目をさせているのでしょう。
300mのロングウォークが終わるあたりに 高い生垣が見えてきます。 その切れ目の隙間から 噴水がみえました。期待を抱かせ その生垣の中にはいると そこには 開放的な庭が 広がっていました。
右の写真は 庭の下から眺めたものです。右奥に見えるのが 高い生垣です。たくさんの噴水がありました。
さえぎる 大木は1本もなく なだらかな丘を借景とする花壇を配した庭でした。
今まで見てきた庭は神秘的で ロマンチックでした。一方この庭は光を一杯受けて解放的でダイナミックです。あまりに違うのでなにかちぐはぐな感じがしました。
しかし 新しいこの庭は エッジングが実にきれいにデザインされていて その点は素晴らしい庭でした。(後日報告)
この花壇の庭と 館を中心とした 水と噴水の庭につながっていくのは この幾何学的なトピアリーを配した路でつないでありました。
開放的な気分は 一番下にある池と建物と樹齢200年の樹木がマッチングした風景で 気分を和らげてくれました。この池にも噴水があったら どうだったでしょうか。
観光庭園として この庭は 大変よく手入れされていました。日本の観光庭園よりメンテナンスはしっかりしていました。個人所有で観光向けにビジネスをしている姿勢は 宗教にもたれかかった 京都の観光庭園より すばらしいと思いました。
館の裏庭に当たるところに 池がある。センターにテラスがあり 池の中に突き出している。そのテラスから 池越しに 水棚(Le Buffet d'eau)を眺めることができる。
よっぽど 噴水の好きな人だったのですね。
寄り添う男女の神?の足元から水が流れ 小さい池に貯められます。 その水が傾斜面に作られた配管から 14個も踊りだす。
この噴水は1760年建立以来今も 水を出し続けているそうです。地下水なので 冬も凍らないとのこと。冬は水蒸気が立つのでしょうか。
館を過ぎて さらに 大きな池がある。水連の池である。その池に並行する水路がありました。(長さ168m)
この水路の始まるところに 2段の小滝がありました。この滝は 波型の台(木製)を設けて ゆるやかな曲面をもった滝を作っていました。
水路に沿って 遊歩道がありました。この遊歩道には花壇が置かれていました。この花壇は後に作られたもののようです。
そして この庭のコンセプトである幼少、青年、熟年、老年の4っを表す 平板の彫像がありました。日本語のチラシには 「だまし絵の手法;絵画や彫刻で用いられる人工的に立体感を出す手法はフランス庭園における美の構成要素になっている」とありました。
またインターネットで調べたら 盗まれたので仮に作ったものが 置かれているとのことでした。(私は 彫刻された立体の像が盗まれたので 擬似的な 板状の像が 置かれているものと 思ってしまいました。どうも もともと板状の彫塑が盗まれたようです。)
庭は徐々に 奥待っていきます。水路の水もなにか少なめに感じられます。深山幽谷の中から湧水が導かれているような 演出なのでしょうか。
庭の一番奥にも 池を配し トリトン噴水が ありました。
噴水は庭全体で 50ほどあるそうです。ほんとに 噴水が好きだったのですね。まだまだ噴水があります。 また明日に。
L字型の細長い高低差のある敷地。 その中程の位置に 城が建っていました。高さのレベルとしても中間の位置です。
入口から 噴水を見ながら 歩みを進めると 木の中から 水に浮いている屋敷が現われます。静かでした。建物は中間色の穏やかな色調で ひっそりと佇む姿は 品の良さを感じさせます。この庭は かなりロマンチックだ。
入口は L字の角にあたるところから 入りました。真ん中に小砂利の白い径 両側に芝生 シンメトリー 4っの噴水。高い生垣で囲み 先に期待感を持たせながら 庭に導く常套手段。進むと 上の池に 雛を連れた白鳥がいました。生垣の隙間から 次の噴水が見え隠れしていました。
この庭は 敷地の高低差を生かして たくさんの噴水を作っています。
この噴水は 山裾の道に沿って流れる小川に変化をつけている。 扇型で 18世紀の当時では珍しいもので 「海神ネプトゥヌスの袖飾り」とよばれていると 日本語の案内パンフレットに出ています。横から見ると 平板に見えます。
この庭で一番の大噴水です。この噴水を眺めるためにベンチが置かれていました。 シンメトリーに構成された滝(フランス古典主義の典型的なもの)の上に置かれ、 滝の音を聞きながら 大噴水が見れるようになっていました。
ここまでの行程は 1/4程度。続きは明日に致します。
ヘックス城は 個人所有のお屋敷。(ベルギーは相続税が0 だから個人所有で継承でき文化も伝えられる すばらしい!!)代々この屋敷で生活している人がいる。写真の彼女はこの城の お姫様かもしれません。 今 ベジタブルガーデンから 野菜と花を 手かごに入れて戻るところなのでしょう。
ヘックス城で一番素晴らしかったのは このキッチンガーデン、ベジタブルガーデンだと思いました。
階段を降りて 緑のアーチをくぐると そこにベジタブルガーデンが広がります。
右手の擁壁から 傾斜面に野菜と花の花壇が 細く、長く続いています。さらに 奥に続く道の左手には 畑と果樹園、温室などがありました。
花壇を斜面にしているのは 日差しをいっぱい当たるようにしながら 見る人に見やすくしているのでしょう。水はけをよくしているのかもしれません。 擁壁は 風を防いでいるのでしょう。擁壁の石には つる植物が絡まっていました。三角形のジグザグの形にふちどられ 野菜や 花が植えられていました。
野菜や果樹は 庭園の設計図で作られたものではありません。この畑で野菜を作る人にすべてゆだねられています。ベジタブルガーデンに携わる人は どうしても 作業しやすいように たくさん収穫できるように考えがちです。 しかしこの庭は 美しさや 見て楽しめるよう に工夫されています。この庭は 花の花壇と同じように 野菜を扱い 美しさを創り出しています。
花も野菜も果物も 皆 同じ植物として 区別していないところが素晴らしい。野菜を花のように 扱っています。目でも楽しんでいます。
ブドウ棚の端に 花とハーブが添えてありました。これすごいですね。葡萄を収穫するだけでなく 花も一緒に楽しんでいます。この色から きっと赤ブドウだと 思いました。
果物を 2次元の平面に仕立てて 仕立物として楽しみながら 管理しやすいように工夫をしている 創造的で素晴らしい仕事 ディスプレイだと感心しました。
観光庭園など見るだけのきれいな庭より 食べられるものを美しく 楽しく 育てることもできているこんな庭に親近感を持ちます。
キッチンガーデン、ベジタブルガーデンは 美しく アートなガーデンであるべきですね。
この庭は その美しさと楽しさを実現しています。
それにしても あのお姫様のセンスは素晴らしいですね。世界最高のガーデナーだと感激しました。
エリザベス女王の住むバッキンガム宮殿のベジタブルガーデンで作られる野菜も 販売されていました。この城で作られた野菜も近隣に販売されていると 聞きました。お姫様もビジネスしてます。
果樹もバラや花と植えられていました。見ているだけで 楽しい庭でした。
この庭にはいる階段のところには プールがあり 水がまんまんと貯えられていました。水面をそよぐ風のここちよさは ここで泳ぐ人だけでなく 感じることができました。あのお姫様も泳ぐのでしょうか?それとも 菜園のための用水なのでしょうか?
ヘックス城の庭は バラでも有名だそうです。そこで バラの写真をごらんいただきます。城の表の顔は緊張感のあるフランス式の刈り込みですが そのわきには 気分を和らげるバラが配されていました。
大輪のばらが咲き誇っている いい季節でした。
庭園に向かう小路には バラがここかしこに 植えられていました。白バラの大木 意図したものか それとも大木になってしまったのか?樹木の足元に絡むバラもいいものですね。
城のあちこちに バラが咲いて アクセントになっていました。
ヘックス城には バラの育成のための 畑があるようです。そこでも いろんなバラが咲いていました。
「ベルギーの首都ブラッセルから東85km、リンブルグ州南部にある、ヘックス城は、1770年にリエージュ司教のシャルル・ド・ヴェルブリュックによって建てられたロココ様式のエレガントな城。森に囲まれた美しい景観の中には見事な12.5エーカーのフランス様式の庭園がある。250種にのぼるバラ園、特に城の創建当時からあるバラの古木は注目に値する。また多種の野菜、果 実のある野菜ガーデンには伝統的な方法を使った貯蔵庫がある。」と旅行案内にありました。
フランス様式の庭は お姫様を迷路の中で捜しっこするとか ハイヒールとロングスカートつながりの隠れ場所など 聞きかじりのイメージを持っていました。
見学のタイミングが よかった。フランス式庭園は 角ガリの頭のように イナセですっきりした気持のいいものでした。外構や庭園は 太陽に向かっている面とか線が輝いていてほかの面との明度や彩度のコントラストがはっきりしているとき 美しさを感じさせてくれます。ちょうど 角ガリの仕上がったその瞬間 (坊やの角ガリなんて やわらかそうでかわいいじゃないですか) しゃきっとしたゆるぎない生気に満ちた雰囲気を感じました。
きれいにメンテナンスされた フランス様式の庭は 貴族の隆々とした繁栄のしるしでしたでしょう。もしメンテナンスする経済力がなくなったら こんなみじめな庭はないでしょうね。
電動工具のない ハサミだけで これだけの刈り込みをするというのは 大変。西洋の美には これでもか これでもかと 汗と労力を つぎ込んで作り出すものが 美とするような気分がありますね。フランス様式の庭は それかもしれませんね。
昨日紹介した キッチンガーデンを作った夫婦の 娘さんの 庭です。母親の家より 高級住宅街にあり 新興勢力を思わせる家が立ち並んでいる一角です。最近建てられた モダンな住宅の中に むしろ 地味にまとめた雰囲気のあるお宅でした。
バックヤードの庭を見下ろすように ベランダガーデンも本格的に作られていました。緑で囲むようにして 白いテーブルとイスが 団欒の場を 作ってありました。娘さんの庭は お母さんのキッチンガーデンより 庭の生活を幅広く楽しんでいるようでした。
結婚式のプレゼントとしていただいた 豚クン ペットだそうです。食べません!!とのこと。うさぎの小屋もありました。子育ての環境として庭を意識して作っているようです。
庭には 母親譲りの キッチンガーデンがありました。葡萄とバラなど いろいろの植物が混植されていました。
お母さんの庭より 家族との生活 特に子供と一緒に楽しむ庭に なっているようです。明らかに 東ドイツの時代より豊かで楽しい生活が 実現されているようです。
親子二代の庭を見せてもらえました。センスの良さは同じでも 時代の違いが 庭の個性を変えていました。平和で豊かであることは大事なことですね。
それにしても これだけ素敵な庭を持って生活できるなんて うらやましい限りですね。
旧東ドイツにある ツァイツの キッチンガーデンです。住宅街にある大きいお宅の庭です。見せてももらえることになりました。老夫婦(矍鑠として元気)のお庭でした。
お庭は 300坪もあろう広さでした。バックヤードに芝生の庭もありました。
野菜つくりは 本格的で 年期がはいっていました。もちろん 花もたのしんで おられました。
庭には 小屋(ラウベ)が建っていました。日曜大工で建てたのでしょう。このラウベには 蜂蜜を採るための 巣箱が かわいくデザインしてありました。現在は使われていないそうですが。
東ドイツは 流通など 遅れた部分があり 特に都会の生活をエンジョイするには 野菜の自給自足は どうしても必要だったようです。
庭はゆとりで作られると思うようになったのですが 食糧危機によって生まれてくるのが キッチンガーデンなのですね。そういえば 日本も戦争のとき 校庭も畑になったと聞きました。バラの咲く 庭は 平和なのですね。
旧東ドイツのライプツィヒは 欧州で盛んな 都市農園 「クラインガルテン」の発祥の地。ぞろぞろと ツアーのメンバーと 歩いて見て回りました。
広さは 100坪 安く長く利用できる。東ドイツ時代は3戸に1戸は 食糧自給のために利用され 3割から4割は 野菜や果物が 自給されているようです。
最近では 環境問題や 老人の健康問題改善のために 活用されるようになっているとのことでした。写真には載せていませんが 草ぼうぼうのエリアもあり さまざまですね。
広さは 100坪 安く長く利用できる。東ドイツ時代は3戸に1戸は 食糧自給のために利用され 3割から4割は 野菜や果物が 自給されているようです。
最近では 環境問題や 老人の健康問題改善のために 活用されるようになっているとのことでした。写真には載せていませんが 草ぼうぼうのエリアもあり さまざまですね。
ベルギーの小さい村 デルビュイの佇まいです。自然と共に生活することは 自然の変化を上手に取り込み 楽しむことだと思います。
楽しんでいるなと思うとき そこに美しさがあります。 美しいことなら だれにでも理解できるということではないでしょうか。
しばらく ご無沙汰でした。ドイツとベルギーに行ってました。
庭を見てきました。観光庭園(過去の貴族の庭で現在観光のために開放されている庭)には さほど興味はありません。ツアーですから観光庭園中心になります。
写真はベルギーのアンヌヴォア城の写真です。エッジングはアールヌーボーのさきがけを行く美しさをもった 庭でした。
庶民の庭に興味がありあます。バスの窓越しに ちらっと見える 庶民の庭を バスの中からみていました。これから 写真を整理しながらまとめていきます。
8日 元気屋上を離れていました。帰ってきて すぐ上がって、 見たのは 色づいたラズベリーとブルベリーでした。梅雨時に向に向かうと 紫の色が きれいになるのでしょうか。
うれしかったのは 大きく育った 水耕栽培のキウリです。それから 完熟のミニトマト。
留守をして 失った時間は何もなかったようです。元気屋上の野菜や果物は ちゃんと8日分 成長していました。