ヘックス城は 個人所有のお屋敷。(ベルギーは相続税が0 だから個人所有で継承でき文化も伝えられる すばらしい!!)代々この屋敷で生活している人がいる。写真の彼女はこの城の お姫様かもしれません。 今 ベジタブルガーデンから 野菜と花を 手かごに入れて戻るところなのでしょう。

ヘックス城で一番素晴らしかったのは このキッチンガーデン、ベジタブルガーデンだと思いました。

 

階段を降りて 緑のアーチをくぐると そこにベジタブルガーデンが広がります。
右手の擁壁から 傾斜面に野菜と花の花壇が 細く、長く続いています。さらに 奥に続く道の左手には 畑と果樹園、温室などがありました。

 

 

花壇を斜面にしているのは 日差しをいっぱい当たるようにしながら 見る人に見やすくしているのでしょう。水はけをよくしているのかもしれません。 擁壁は 風を防いでいるのでしょう。擁壁の石には つる植物が絡まっていました。三角形のジグザグの形にふちどられ 野菜や 花が植えられていました。

野菜や果樹は 庭園の設計図で作られたものではありません。この畑で野菜を作る人にすべてゆだねられています。ベジタブルガーデンに携わる人は どうしても 作業しやすいように たくさん収穫できるように考えがちです。 しかしこの庭は 美しさや 見て楽しめるよう に工夫されています。この庭は 花の花壇と同じように 野菜を扱い 美しさを創り出しています。

花も野菜も果物も 皆 同じ植物として 区別していないところが素晴らしい。野菜を花のように 扱っています。目でも楽しんでいます。

 

ブドウ棚の端に 花とハーブが添えてありました。これすごいですね。葡萄を収穫するだけでなく 花も一緒に楽しんでいます。この色から きっと赤ブドウだと 思いました。

果物を 2次元の平面に仕立てて 仕立物として楽しみながら 管理しやすいように工夫をしている 創造的で素晴らしい仕事 ディスプレイだと感心しました。

観光庭園など見るだけのきれいな庭より 食べられるものを美しく 楽しく 育てることもできているこんな庭に親近感を持ちます。

キッチンガーデン、ベジタブルガーデンは 美しく アートなガーデンであるべきですね。
この庭は その美しさと楽しさを実現しています。 
それにしても あのお姫様のセンスは素晴らしいですね。世界最高のガーデナーだと感激しました。

エリザベス女王の住むバッキンガム宮殿のベジタブルガーデンで作られる野菜も 販売されていました。この城で作られた野菜も近隣に販売されていると 聞きました。お姫様もビジネスしてます。

 

果樹もバラや花と植えられていました。見ているだけで 楽しい庭でした。

この庭にはいる階段のところには プールがあり 水がまんまんと貯えられていました。水面をそよぐ風のここちよさは ここで泳ぐ人だけでなく 感じることができました。あのお姫様も泳ぐのでしょうか?それとも 菜園のための用水なのでしょうか?