植物を観察していると こいつらどうなってんの という 思いに駆られるときがある。

根っこはどんどん好き勝手に伸びていく。茎は茎で伸びれるだけ伸びるし 伸びれば葉っぱもたくさん付いてくる。コントロールセンターがない植物は 根、茎、葉 それぞれ勝手に生きている。伸びすぎて 悪天候に会えば 枯れるしかない。環境に適応するために 枯れながら 生きるという面白い生き方をしている。バランスが崩れれば 折れる 倒れる どこかが 枯れる  その枯れ方は お兄さん お姉さんが 枯れていくようだ。葉なら下葉の方である。

 
これは オクラ。プランターで液肥栽培をしていました。何種類かの野菜も種からそだてました。一緒にしていたのですが 最後は オクラの根がプランター一杯になって 他の野菜は攻撃されて? 生き残ったのは オクラ君だけでした。 

植物の基本は 根っこ。根っこが強いと 見た目も 味も いい。しかし 考えてみればこんなに根っこは必要ないだろと思うのです。植物には 加減とういのがないようです。それぞれ 可能な限りどんどん進む。ブレーキなしの世界である。

植物を育てるというのは 植物の暴走を止めて経済的に按分を与えてやることかもしれません。

根っこは 伸びられるなら どこまでも伸びようとする。これを縛り付けて ある程度の量の根に限定しないと不経済ということになります。

 
ペットボトルに納まっていた トマトの根です。大きくしようとペットボトルのコルセットをはずしたところです。大き目の 袋に入れて ハンギング。するとどんどん 大きくなっていきました。幹や枝も 伸び放題 どこまでいくのか 見当がつきません。このトマトは 今現在も実をつけています

ちょっとかっこつけると 根域制限栽培。簡単にいえば 鉢植え(この場合はペットボトルでの水耕栽培)。 根域を限定すると 成長が早まり 早く実がなるという。不思議である。どんどん無尽蔵に成長できるのではなく 根に限界を感じると もうそれ以上は やっていけないから 早めに実を付けようとするのだろう。

環境に適合しながら生きる それは 根や葉が枯れながら バランスさせていてある程度限界が見えてくると 子孫をのこす方向にうごくのだろうと思います。植物を栽培するって 面白いですね。