屋上菜園の問題は 水遣りです。これ結構な仕事なのです。旅行にもいけなくなってしまいます。つまらん 野菜なんてスーパーで買った方が 経済的だ。その通りなのです。なんで屋上で野菜作りをやるかといえば たとえ認知症になっても 長期記憶が働いて 長年やってきたものはなんとかできるものだからです。自宅の屋上で毎日体を動かすことが長生きの秘訣です。

そこで 自動水遣り器を作ろうと考えました。平日 すいている温泉にゆっくりとできるのが リタイヤーの特権ですから。その間だれのお世話にならずに 水遣りができるようにしたい。

これ ご婦人用 レースのショーツです。(自分で買いにいきました。新品です(汗) )

いろいろやったのですが 前の写真は タオル地での実験です。基本は太陽の輻射熱、風、温度、雨 などの条件をすばやく反応するのは 女性の下着でした。黒は輻射熱の関係です。レースは風の条件によく反応するのです。これがセンサーになっています。


ショーツのセンサー(中にペットボトルが入っています。さらに風を良く通すためある程度の穴が開いています)から水が蒸発すると バランスが取れなくなって シシオドシのように 水をはじき出すというのが 発想の原点でした。


錘とセンサーのバランスを 滑車で検討した試作機でした。原理的には良かったのですが 滑車も手作りで 精度がいまいちでした。

そこで滑車を精度の高いものにして 散水する回数と水の量を設定できるようにしました。うまく動いてのですが 散水した後 繰り返し作業ができませんでした。1回しか散水しないのです。だめじゃん。

 
左がセンサーが軽くなって 中央のタンク(ペットボトル)から右側へ散水されています。ある水量が撒かれるとセンサーに水が流れ込んで ストップが掛かります。自動停止することで 永久器械になりました。水の位置のエネルギー つまり 雨水をためたタンクさえ 高い位置にあって 雨水さえ溜まっていれば この器械で 電気も使わずに自動散水ができるというものです。よく出来ました。

自動停止ができるようになったのは 右側の先端のなにやらぐちゃぐちゃしたところの 仕掛けです。途中何度も無理かなと 投げ出すこともありましたが 夏の暑い中 水遊びは結構楽しく 続けることができました。

女性の下着は良くできている 科学技術の最先端 さすがでした。湿度に実に敏感なのでした。

この器械は原理原則の確認モデルで これから これを元に もっと小さく もっとタフに そして 実用化するためには いろいろ問題を発見して クリアにすることが必要です。

でも いろいろ考えるのは 実にたのしいものです。ぼけ防止には いいテーマです。