石造りの構造、寒冷地、窓の構造などから ドイツやベルギーでは ベランダガーデンや 屋上ガーデンなどは それ程見られないものと思っていました。
しかし 結構ありました。クラインガルテンも充実していて 街中にも公園がしっかり整備されています。 それでも 気軽に 庭に出られたり、 眺められる生活がいいのですね。
身近に緑を置き いつでも光や風を受けたいのです。パティオドアを取り付け 何時でも室内からすぐ出られるようにした庭がベランダガーデンです。
庭がある家にも ベランダガーデンがある。半分蓋われているので 雨や風が和らぐし 防犯上、安心感も増すでしょう。また リビングから、寝室から直接出るので エクステリアというよりインテリアに近い感覚です。
ベランダガーデンには オーニングが付いているものが多くありました。パティオドアでは 室内への遮光が必要なのかもしれません。もちろん雨よけの機能もあるでしょう。パラソルは必須アイテムのようです。
日本庭園は 広縁や居間から眺めるもの 縁側から直接庭に出るように 作られてきました。インテリアに近い 肌に近い感覚で作られてきました。
日本庭園に 大木は似合わない。大木は庭全体の雰囲気を台無しにしてしまいます。ヨーロッパの庭は 大木が 大きな庭の環境を守ってきました。防風林としても機能しています。庭に出て 庭を見るのが ヨーロッパの庭です。
マンションなどに ベランダが当たり前のように付くようになっています。日本庭園の伝統的な美意識や技術が ベランダガーデンで生かされるのではないでしょうか。
ベランダガーデンは 日本とヨーロッパの庭をつなぐ 共通のアイテムになるかもしれませんね。