アスパラガスが こんな形をしているのだと知るには その根をグリーンセンターから買ってきて、 植えつけてから3ヶ月も経ってからでした。(右の写真は 虫の蛹か何かがついているところのものです)

調べてみて 驚いた。葉っぱのように見えるのは 茎だそうです。アスパラガスは 葉っぱを捨てたのだ。葉っぱなど無駄だ。なくてもいい。葉っぱは 食するアスパラガスの先端に付いている鱗片が成れの果てなんだそうです。

平面的な 一般的な葉っぱは 太陽と垂直に向き合った時 光のエネルギーを一番多く得ることができます。しかし 角度がずれれば 効率が落ちてしまいます。それに平面だから 得られるエネルギーのピーク時の負荷が大きくなります。だから全体として葉っぱの角度はできるだけ分散させているのでしょう。

これに比べて 細い棒状のものなら 太陽が出ている間 太陽高度に比例した日照を得ることができます。さらに ピーク時の負荷が集中することがないため 無駄がすくなくなります。そして光のエネルギーを たくさん得たければ 枝をたくさん出せばいいわけです。

進化の過程で アスパラガスが 後から生まれてきた植物ならば、葉っぱを捨てて 得られたことは いままでの植物より エコな生き方ができることでした。植物の進化は 今まで住めなかった地に住めるように変化することと、今までよりエコな生き方ができるようになること(同じことかもしれませんが) なのですね。