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July 2006

■ 水耕栽培にチャレンジしてみました
野菜の水遣りがあるので温泉旅行どうしよう、重い土を持ち上げるのは腰が、など菜園を作ってもやっていけるか心配があります。いい方法がないかと思案中に 水耕栽培はどうか?と インターネットで調べてみました。いけるかな?と 次の日簡単な実験を始めてみました。 期待をもって 実験スタートです。
第一弾は 海産物のスチレン箱を利用して ペット屋さんから水槽用のエアーポンプ、ホース、発泡器を購入 早速作ってみました。
スチレンの板に穴を開け、スポンジで苗木の茎をはさみ、 セットして様子を見ることにしました。
肥料はハイポネックスの1000倍液で育ててみることにしました。


数日は環境の激変に耐えられない様子でした。1週間ほど経つと  太めの白い根が伸び始めました。(これが出てくれば育つようです。)


6月18日  2週間目の姿です。同じ土植えのサイズと比較しても負けていません。


少しづつ元気になって 水の環境に慣れてきた様子です。やれそうな感触です。
そこで もう少し本格的に実験しようと 特売品のプランターと特売の漬物容器を買い込み 大き目の野菜で実験することにしました。


プランターの排水穴を防水テープで塞ぎ水漏れしないようにして スチレンボードに穴を開けて浮き蓋方式にしました。



つけもの容器は 蓋をジグソーで半分切れ目をいれ真ん中を切り抜き トマトを吊り下げて容器の中に根を入れるようにしてみました。


トマトには 白い根が育ってきました。2週間で 丈も30cmほど伸びています。 立派に大きくなりました。
実も 赤く色づき始めました。
新たに 実も付いています。


漬物容器の発泡器はフレキシブルで長いタイプをセットしましたが ここまでのものはいらないようです。
トマトの水耕栽培は 筑波万博で有名になりました。昔週刊誌の写真を見て なんだこりゃ!?と驚いたことを思いだしました。
水耕栽培は 水遣りがなく 肥料も1週間に一度ほど ハイポネックスを少々滴下するだけで 実に管理が楽になりました。いけそうです。


プランターには 害虫防止のためにもアルミホイルをかぶせました。
液肥に光が当たると アオコが発生するので その予防としてかぶせたのですが これは 一石二鳥で 害虫防止と葉が横に開き採取しやすくなりました。 根付き始めた頃の写真です。


下の二枚は6月18日の元気な姿です。いろいろな種類の野菜を栽培して 何が簡単で効果的かを 実験してみようと考えています。
バジルです。土で育てているときは ほぼ害虫に食べられたいました。温室内ということもありますが 被害なく育っています


ツルムラサキもしっかり育っています。 水耕栽培のほうが 害虫の被害がすくないのではと思っています。それは毛虫たちのねぐらが確保しにくいので虫がつかないかもしれないと考えられるからです。


屋上庭園の特性から 水耕栽培は良い方法ではないかなと 思い始めています。
(1) 揚重の苦労から開放される。歳をとったらなおさらです。
(2) 水遣りの苦労から開放され 海外旅行にも安心していけます。
(3) 害虫の被害が少なそうです。
(4) 肥料の管理も楽です。
(5) 地震時 水は制振性を発揮するので 安心材料です。
(6) ごみつまりなどの排水系のトラブルがなくなる。
(7) ごみの量 土作り 道具などでメリットがある
(8) なにより 埃っぽくなく きれいです。
(9) 有機肥料などの 臭いがしない。
(10) エアポンプの電気代も45円/月程度で収まる。(プランター4つほど)


始めたばかりです。 問題点がまだ見えていない段階では メリットも 空論ですが 水耕栽培は誰でも出来る栽培方法だと思います。特にベランダや外壁を利用したり、部屋の中や狭い場所でも可能な手段だといえるのではないでしょうか。
元気屋上の半分ぐらいを水耕栽培にして 土の栽培と比較検討していきたいと考えています。やっと1年の新米では 味の良い野菜作りなどは程遠い話です。 育つかどうかの実験段階です。 水耕栽培の結論はまだ出せませんが 実験の価値はありそうです。



■テントウムシ君が脱皮の準備中です。がんばれ テントウムシ。






屋上庭園とか 屋上菜園が普及するには 害虫対策が大事です。虫のきらいな(特に女性)人達が 菜園を作ろうという気分にならないからです。 害虫対策がある程度できることが説明できないと 屋上菜園や屋上果樹園を作る人多くならないと思います。 害虫対策は 大きなテーマになります。屋上で農薬を使うのは元気屋上のコンセプトに合わないと思います。 スーパーで売っている野菜は 実にきれいで やっぱりプロは違うと思うことしきりです。私が作った野菜は穴だらけです。虫と共存しているので 虫に食われる前に食べるなど言っても言い訳にもなりません。 明日食べようと 思っていたものを 虫に食われてしまうことがあります。そんな時は がっかりします。


気温の上昇と共に アブラムシなどの数が増えてきました。毛虫も多くなり まさに対策が必要になりました。 増える前に手を打っておかないといけないことは後でわかりました。後の祭りした。 この小さい屋上に アブラムシは数万、数十万ぐらいいるのではと思うほどです。一種類でなく何種類の虫が一葉に共存しているのです。


インターネットはすばらしいアイデアを提供してくれます。いろいろ調べてみるうち アブラムシは光っているものがきらいなようです。やってみようと アルミホイルを 敷いてみました。 効果テキメンという訳にはいかなくとも なんとなく 少なくなったような気がします。対策をしたような気分になりました。 アルミホイル効果としては 毛虫はその下をねぐらにするのでめくってみれば すぐに見つけることができるので 捜査に時間がかからないようになりました。(すべてに言えるとは言えませんが)


アルミホイルで 面白いことに気がつきました。 アルミホイルを敷くと 縦に伸びていた 葉っぱが水平に伸び始めたのです。大きくなった葉っぱをちょきちょき摘む収穫方法には なんと都合のいいかと 気がつきました。 光の反射があるので 太陽に向かって伸びていた葉っぱが広がってくれるので はさみを入れやすくなったのです。 写真はフレンチソレルです。今までは虫に食い荒らされとても栽培に値しないとあきらめかけていたのですが これで何とかやっていけるかと希望が持てるようになりました。


害虫と 戦うにしても 農薬の知識などありません。 一網打尽にするすべもないのです。特に毛虫に食べられるのは なんとしても 我慢ができないので しばらく観察することにしました。 無秩序な害虫というイメージも 観察していると 彼らにもルールとか 棲み分けがあるようです。 生きるすべが 彼自身の形態に現れているようです。皮膚の色が土に見まごう毛虫は 夜行性で昼は 浅い土の中か 皮膚の色、模様とそんなに違わない環境を選んで寝ているようです。 青い虫は 昼も活動しており 葉っぱの裏で紫外線をさけ、日差しの弱い 風も吹かない場所にいるのです。(一つの例ですべてではないと思います)これは捜査情報としてのプロファイルとして重要情報です。 食べようと思った葉っぱが食い荒らされ 大きいウンチがあるときは その株の根元の土を浅く掘り返してみると 丸々と太った毛虫がいます。これを始末します。しばらく安心です。 敵を知ることが 最大の攻撃と 毎日観察することが大事です。今後もしっかり見ていけば なんとかなるかもしれません。そんなに簡単じゃないぞという声がすぐ聞こえるような気もしますが。


甘夏についた毛虫です。何の幼虫なのかわかりませんが 葉っぱの色と同じ保護色です。見事です。彼らは柑橘系のいいにおいまでするのです。(勘違いかも) 風に飛ばされないよう枝にしっかり抱きついています。 始めの一匹を退治して 安心していたら 後で5匹もいたのには驚きです。よく見て探さないと見逃していまいます。枝を単位にしっかり見て 退治しないと大変です。 葉っぱの食い跡とウンチが 捜査の手がかりです。


テントウムシはすばらしい。感激です。アブラムシにまみれた株が いつのまにかきれいになってます。実に素晴らしい掃除屋さんです。 いとおしいやつです。こんなにテントウムシに感激したことはありません。 ローマンカモマイルに取り付いた テントウムシ君です。


テントウムシの抜け殻です。セロリの葉っぱで脱皮してました。脱皮のときは虫のつきにくい葉っぱを選ぶのは安全だからなのでしょうか。 自然は 実に合理的な世界です。庭仕事が癒しにつながるのはこの合理性がひとつの理由かもしれませんね。 はじめ テントウムシの幼虫も にっくき毛虫ということでつぶしてしまいました。なんと残念!この毛虫があんなにかわいいテントウムシになるなんて 毛虫を見極めていかないといけないと 反省しています。


害虫の被害を少しでも減らすには 風通しを良くして日当たりがいい環境にすることのようです。欲をかいてたくさん植えつけると 収穫も減っていいことは何もないと教えられました。 ロングベットは土がつながっているので 虫の移動もしやすく害虫はすぐ広がってしまいます。そこで鉢栽培にしました。飛んでくるものは防げなくとも 被害は分散できると考えています。


■害虫対策として 警備員を配置しています。ねぎ、にんにく、にらです。日差しを遮らないし 風通しも悪くしないスリムなガードマンです。 ガードマンを点々と配置し 虫君たちの気分の悪い環境を作ります。サラダにするのにねぎを摘まむと切り口から独特の芳香を発散します。これで新たな虫が住み着くのを少しでも減らせたらいいですね。 一方 虫が逃げていける植物も植えます。根絶やしなど無理すから 彼らが住める場所も与えておきます。集中居住させ 枝ごと切り取り始末します。広く分散するより 一箇所に集中してもらえば対策が楽になります。 元気屋上は多品種少量生産がいいと考えています。基本は虫のつきにくい 品種を探し植えていくことです。現在多くの品種を植えてみて 様子を見ているところです。虫と戦いながら育てるより虫好きのしない野菜を育てることが一番の害虫対策です。


現在育成中のにんにくガードマンです


害虫対策として 緑の農薬を実験しています。 虫のつかないハーブがあります。旺盛な生育をして食べきれないほどの量です。これを切りとり 葉っぱ農薬として 野菜の根元におきます。(挿し木にすると少し長持ちします)レモンパーム、ペパーミントなどです。 こんなところには 住んじゃいられないと逃げ出してもらえたらという作戦です。


害虫対策最終手段は 人海戦術です。絵画用の絵筆を使って 虫を掃いて落としています。 虫が良くつく部位は 花芽とか 成長部などが多いような気がします。花芽は付けさせないように切り取ります。葉物野菜ははっぱが命です。花がつくと野菜は終局をむかえ 茎と花に栄養が集中して食べるべき葉っぱが小さくなってしまいます。ですから出てきたら即刻切り取ります。 きうりの先端の成長部は虫がたかっています。栄養を吸い取られ 成長速度が遅くなっているようなので このようなときは 筆で払い落とします。また集まってきますので いたちごっこです。 よく分からないのですが 同じ植物でも時期や部位で付く時期、付くところが変わってくるのです。あきらめないで続けると いつの間にかいなくなることもあるので 続けようと思っています。


被子植物に進化してきたのは 昆虫との 合体作戦ですから 虫と野菜は一体の関係です。野菜だけ欲しくてもそうは問屋はおろしてくれません。
野菜もフェロモンをだして 虫を呼びこみます。都合のいい虫だけが集まってくれることはありません。 虫が野菜を食い潰すことも起こります。販売する目的で野菜を生産することは 大変むずかしいに違いありません。しかし自家用で食べる分なら どうにかなると思います。
庭仕事には 癒しを感じます。日々の人間社会では 訳の分からないことがおきますが 自然の社会では まったく合理的な世界だからでしょう。しかし こちらの思うようにはなりません。それはこちらの理解が足りないからで それに近づくため 好奇心を沸き立たせて 考えてやってみることが面白いのです。癒しと好奇心が庭にはあります。
野菜を作り始めて1年の素人が 分かることなど高が知れていますが これからも 害虫の被害の少ない屋上庭園を目指します。屋上庭園を広く多くの人が楽しめるよう 素人の経験を見ていただき 参考にして よし私もやろうと思い立っていただけたらと思っています。






野菜作りのコンセプト
野菜つくりのコンセプトを まとめてみました。半年の経験で これいけそうという感を強くしました。ぜひ多くの人にもチャレンジしていただきたいと思うところです。

■健康で元気な生活には 新鮮な野菜は欠かせません。毎日の買い物も大変ですし 結構値段も高い。そこで野菜を作ってみよう。毎日の食卓を 新鮮な野菜で彩りたい。 とはいうものの、素人が作るのだから とてつもなく難しいのか 意外と簡単なのか やってみなきゃわからない。簡単に育つものがいい。そんな野菜を探そう 屋上菜園でどこまでできるかチャレンジです。


■元気屋上ではどんな野菜を栽培すればいいのか? 長い間採集できるものがいいだろう。 かぼちゃやブロッコリーなどは保存がきくといっても、収穫が1回限りのもので不向きだろう。 たまねぎとかジャガイモなども広くない屋上で栽培するには 毎日の食卓で味わうというコンセプトに合わない。 経済的に考えても スーパーで買ったほうがいいものもある。広い畑で大量に作っている作物はスーパーで買うのがいいのだろう。


■元気屋上ではどんな野菜を栽培すればいいのか? なんでもやってみようというのが 原則ですが 選ぶとしたら 栽培期間に何度も収穫があるものがいいということです。 季節感を旬で味わうにはサラダにして食べるのが一番手っ取り早いし簡単です。


■そこで サラダでおいしく食べる生野菜を中心に栽培を考えました。 栽培期間中に何度も収穫できるものが効率的だし、いろいろな種類の野菜を試してみよう。 屋上という場所で この地方の気候で適合する野菜の種類を探すことがポイントです。


■屋上菜園の収穫には 意識改革が必要なのです(笑)。根こそぎ 引き抜いて収穫するのではなく、大きくなった葉っぱをちょこちょこつまんでくればいいのです。料理を作っている最中に採ってくることもありました。屋上菜園の面目躍如です。そこそこの株数があれば 毎日少しづついただくことで長い間収穫ができました。 植物の成長に合わせて消費をすればいいのです。一本の株から「はっぱ」はたくさん出てきました。(驚)


■今年の冬 元気屋上では 小松菜、ケール、ほうれん草、セロリが優等生でした。 冬に新鮮な野菜を頂くことができて 風邪もひかずに 健康に送ることができました。 失敗もあり 学んだこともあります。 ここ半年のおいしい経験を 今後報告します。 また 学んだことをさらに改善して さらなるチャレンジをしていきます。それも見ていただきたいとおもいます。 (イラストはマイクロソフト社のクリップアートから使用)





なんの知識も経験もないけど、新鮮な野菜のサラダを毎日食べたい一念で野菜作りに挑戦しました。とんでもない挑戦ですが、太陽と水と土があれば育つという素朴な信念で実行しました。やってみなけりゃわからない。思いつくまま気の向くまま。間違っていれば育たないのだから、まずは、育ててみました。この元気屋上でうまく育つ野菜は何かを見つけようというのが狙いです。

■9月14日
野菜の種を購入し10種類ほど蒔いてみました。


■9月24日
種まきから10日で全員生き生きと芽をだしています。すごい生命力を感じます。


■レッドチャイムです。


■蒔いた本人もよくわからないで蒔いているんですからコリアンダーは、種をつぶして蒔くようにと書いてあり、つぶすといい香りがしました。


■ルッコラは、全部きれいに育成しませんでした。


■ほうれん草は、このあと移植に失敗し全滅の憂き目にあいました。


■サニーレタスは、なんとか移植に成功しました。


■サラダ菜です。


■人参です。


■はりはり水菜。小さいときからちゃんと水菜です。


■ねぎは、細いので水遣りの水勢にまけてへたってしまいます。


■小松菜も移植に失敗してしまいました。


■春菊。鍋物には欠かせない野菜です。


■苗床を作り、そこから2段ベッドに移植しようと考えていたのですが、大いに間違っていました。移植のつもりですから袋の種を全部一列に蒔いたのです。しかし、小さい種は互いに絡み合って移植するときにそれをばらそうとすると、苗を傷つけてしまいました。種の蒔き方が袋にちゃんと書いてあったのですが、そのとおりにしないで密に蒔きすぎてしまいました。そのままにしておくと 大きくなるものが日陰を作り、その下の仲間が大きいものに淘汰されていくことがわかり、間引く時期をまちがえるととんでもないことになるということを勉強しました。


■おいしい野菜は、虫たちにもおいしいのでしょう。アブラムシなどがつき始めたので急いで防虫ネットをとりつけました。しかし、一匹が増えるにはそんなに時間はかかりませんでした。これだけのアブラムシがどこからくるのかというほど彼らは繁殖力旺盛です。土の中にもともといればネットもあまり効果がないということです。





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